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同人誌と商業出版と明日の話

初イベント楽しかったです

 先日、技術書典12という技術書オンリーイベントで初の同人誌「タスク管理がはかどる本」を作って出しました。おかげさまで思っていた以上の人数の方に手に取っていただきまして、大変ありがたい限りです。みなさまのタスク管理がみるみるはかどる、とまではいかないかもしれませんが、情報の重要度付けと取捨選択がやりやすくなるといいなあと思っています。

 Twitterでも書きましたが、背中を押してくださったたくさんの方々、また手に取ってくださったたくさんの方々には心から感謝とお礼を申し上げます。会期中はそわそわして、ダウンロード通知が来る度に「わーきたよ!」って喜んでました。自分が書いた文章が、本の形にまとまって(同人誌とはいえ)、誰かの手元に行って、それが読まれるというのは不思議な気持ちで、とても嬉しく思っています。

 技術書典はちょっと他のイベントと違い、オンラインイベントが終わったあとに印刷をし、紙の本が手元に届くのは2週間後くらいになります。こちらはもう少しお待ちください。入稿データはちゃんと受領された模様ですw

商業出版

 で、技術書典で本出すと商業出版のお誘いがくるよって話をいろいろな記事で読んでいて「まーでも私の本は、一応タスク管理とアプリに関連した本とは言え、他の本に比べれば「技術書?」って感じだしなー」と呑気に構えていたんですけど、商業出版のお誘い、ほんとに来ました。ちゃんと購入いただき、読んでいただいた上で出版社の方から基本契約書のひな形とともに出しませんかって感じで。

メリットとデメリット

 ちょっと考えます、と言ってとりあえず契約書を見ながらメリットとデメリットを整理してみたんですが、結果的には出さないことに決めました。以下私が検討した内容。

メリット

 商業出版の一番のメリットは、商業出版された本を書きました、って名誉かなぁと思います。あと、プロのデザイナーの手が入るのでとてもガワが良くなるとか、編集さんが入るので中身が洗練される、とかかな。

 紙の同人誌自体は次のイベントで頒布し続けていいとか、そういうのは割とこれまで技術書典から出版する人たちからの要望が多かったのかあらかじめ気を遣われてる感じはしました。出版社の方も声をかけ慣れてるんでしょうね。

デメリット

 上記のメリットを凌駕できなかった一番のポイントは、PDFや電子版を自分で頒布できないというところです。

 技術書典は知ってる方は知ってると思いますが、出品は電子版が必須です。次の技術書典で、続編になるRTMのtips本を書こうかなと思ってたんですが、改稿した商業出版の電子版が置けなくなると、既刊本として出せなくなってしまう。

 ロイヤリティが低いのはまあ、出版業の人たちもお仕事なんでそういうもんですよねとは思うものの、配布権が自分の手を離れてしまうのは若干同人誌のフレキシビリティと楽しさを削ってしまうなあと思いまして、今回は見送ることにしました。

Kindleでは自分で売れるよ

 というわけで、商業出版しないことに決めたので、同人誌の原稿そのままですが、Kindleでも出してみました。

 KDP、けっこう難航した……。これスムーズに出せる人すごい。説明動画とか充実してるけど見ないで登録するの無理だった。

 Kindle Unlimitedの人は0円で読めるので、技術書典はアカウント持ってないしな〜みたいな感じだった人も気が向いたら読んでみてください。

というわけで次のイベントへ

 オンラインイベントだったとは言えとても楽しくて、同人誌侮りがたいな……! と思っております。何より、自分が書いたり作ったりしたものが人の手に渡るのってすごく嬉しいね。

 というわけで、次は文学フリマに出る予定です。行動力の権化。文フリは、買う方では行ったことあったんだけど出るのははじめてです。短歌の本は出そうと思ってるんですが、いうてまだ初心者で、しかもたった200首くらいしか作ってないんで、マシな歌を選ぶのが大変です。まあ、選ぶしかないんだけどさ……。

 あとは過去ひっそり書いてた短編などを詰め合わせたヤツを刷るかどうか悩んでるところです。書き下ろしが書けたら考えます。

 もし興味がある方は次の文学フリマ東京でお会いしましょう。本人が基本的にぼんやり売り子するつもりです。ではまた。

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