振り返ると「病んでた年だったな」という感想の2023年です。よーく思い返すとできたこともたくさんあったので、自分をねぎらうために記事にしておきます。
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病づくし
これまでと変わらずメンタルは鋼鉄で、メンタルを病んでいた記憶はないのですが、人に「あなたストレスたまってるのよ」って何度も言われるほど体を壊した1年でした。まず感音性の難聴になり、メニエール病の診断がくだり、マズイ薬を何ヶ月も飲む羽目になりました。これはストレスが元になることが多いとのことで、あんまり心当たりはなかったのですが(まあリモートワークから出勤日が増えたことがストレスと言えばストレスだったかも……? 自覚はなし)、ストレスを減らすように言われてとりあえず療養。
そしてその直後にコロナに罹患。熱はそれほど出なかったのですが、こちらもメニエールとの相乗効果で、一ヶ月ほどかなり具合の悪い時期が続きました。幸いにも一ヶ月ほどでほぼ主要な症状は治まったので、おそらくLong covidほどひどくはなかった……と思うのですが、体力がガタンと落ち、とにかくやる気が出ない状態が続いてしんどかったです。
で、ようやく良くなったなー、と思って夏頃から、変な動悸が体を襲います。夜中にマジで「これは救急車では? 死んじゃうヤツでは??」みたいな動悸がするんですよ。胸を突き破って出てきそうな心臓。そして朝になると治る。
婦人科、内科、循環器内科といろいろ巡り、だけどまったく心電図は普通で「ストレス性の動悸ですかね」で片付けられそうになっていたところ、Apple Watchで心房細動が確定。手術で治るらしい!! と喜び勇んで10月に手術を受けました。
が、術後本当にずっと心拍が安定せず、会社もようやく12月になってから「午前中だけ出勤」みたいな日が作れるようになりました。治すために「何かしろ」と言われれば努力しようがあるんですけど「何もするな」と言われると本当に呆然とするしかないんだなって。
そして気がつけば、病んでるうちに今年がおわっとるやんけ……。ていう感想。
やりたかったけどやれなかったこと
具合が悪かったのでほとんどアウトドアな趣味が壊滅でして、釣りにも本当に数えるほどしかいけなかったです。もうちょっと、海とか山とか行きたかったし、一泊旅行とか行けたら良かったなと思います。まあ娘っ子が受験生なので、あんまり長期で旅行は行けない感じだったんですけど、それでももう少し釣りとか釣りとか釣りとか行きたかったな〜って思っています。
あと、手術前はさすがに少しナーバスになってしまったのと、手術後は体調が悪すぎて本当に一切の創作活動ができなくなってしまい、また少し動いただけでジョギングしてるのか並の心拍ですぐに体力が尽きてしまっていたので、文学フリマはとても無理だなと思って11月の回は参加を見送りました。技術書典も秋は既刊のみ、オンラインのみの参加(というか並べていただけ)。
メニエールにかかったくらいから、集中力が続かないので仕事をやっただけで本当に疲れ果ててしまい、しばらくは夜になるとゲームもできず、小説も読めず、もちろん短歌や小説、書道などの創作活動にも身が入らず、お風呂のあとはごろごろと転がってSNSをながめている、みたいな日々。短歌の添削課題もまるまる一ヶ月出せずに年を越そうとしています。
体力を落としすぎないために散歩することと(それも術後はマジで時速3kmくらいで歩いても息切れする)、あとはやらないといけないことを気がついた順にやるくらいの毎日でした。
で、そういうのが年末にくると「マジ今年なんもやってねえ」っていう未達成感ばかりが募るのですが、よくよく思い返すと一年でできたこともあったなあと。
やれたこともある
一年で考えると、具合が悪くなる前の3月にはスキー旅行に行けたり、6月には家族で日光に旅行に行ってそれが結構楽しかったり(メニエールの薬飲みながらだったけど)しました。手術以降はほとんどどこもいけてないんだけど、手術前にギリギリ成田のゆめ牧場まで芋掘りや動物と戯れにはいけたり、術後も御苑に菊を観に行ったり、日展に行くくらいはできました。特に術後は、遠出はほとんどできなかったけど、車でいって数時間内に帰ってこられる場所ならいけた感じです。
あとは、5月の文学フリマでは新刊を出しましたし、4月の技術書典でも新刊を出しましたし、技術書典で書いた本はオンデマンド出版だけど商業出版されましたし(コロナの病後に出版用の原稿仕上げたのはなかなかにしんどかったですけど)。年の前半はまあまあ順調だったんですよねえ。11月はエッセイを書こうと思っていたのですが(そして術前はぼちぼち書いてたのですが)、術後に全く書けなくなってしまって寝かしています。2024年の文フリ5月で出したいな〜と思っていますが、まあ無理せず進めていこうと思います。
書道は躍進
なんといってもやっぱり今年は書道の師範免状をいただいたのが一番のハイライトだったなあって思っています。6月に試験申し込み、7月に課題を受け取って、8月は本当に休みの日ほぼ毎日筆をとっていました。動悸もやばくなった時期だったりして心身共にゆさぶられる月でしたが、なんとか試験課題を提出し、9月には合格のお知らせが。
私が書道を始めたきっかけはこちらの記事にもあるとおり「本当に悪筆なので自分の名前くらい書けるようになりたい」と思ったユーキャンの小筆講座からでして、2015年の1月から。約9年かかってここまで来たのだなあと思うと、なかなかに感慨深いものがあります。
また、嬉しいことに私が習っている先生も日展に入選し、11月には表彰のために京都にも行ってきました(体調もあり、ほぼ駅から出なかった日帰りでしたが)。私が所属している京都書道研究会のトップは杭迫柏樹先生でして、この先生の字に一目惚れして4年くらい前からこちらに移籍したのですが(私に教えてくださっている先生は杭迫先生の直弟子)、なんと雅号を杭迫先生にいただくという光栄なことにもなりまして、忘れられない思い出になりました。いただいた雅号は一生名乗ろうと思っています。
仕事もまあまあ頑張った
体調、悪かったんですけど、仕事はまあまあ頑張れてまして、割と良い評価を色んな人からもらえたんじゃないかな〜と思っています。頑張ったから色んな病気になったのでは、とも言われていて、その辺は因果が不明とはいえなかなかもどかしい気持ちでありますが、まあやりきれなかったらそれはそれで後悔が残ったと思うので、できたな〜って気持ちで年末を迎えられたのは良かったかなあ。
あと、昨年末のフィードバックで「英語もっと頑張れ」を海外のチームのメンバーにもらってまして、それはほんとに体調悪いなかでも継続して頑張ってまして(頑張りすぎなんだと友達からは怒られそうですが)、年末にそのフィードバックをくれたメンバーとのグローバル会議があったんですけど、ほぼ英語で話せたんですよ。会議の最後にその人に “I’m impressed your great effort” って褒められて、それは本当にとても嬉しかったです。やー、3年前は挨拶以外マジで一言も話せなかったことを考えると、3年よく頑張ったよね〜。昨年までは「日常会話はできるけど、仕事の混み合った話題になるとお手上げ」って状態だったんですけど、そこから1年、これは頑張ったって言ってイイよねってじんわり感動していました。
また、英語ができるようになったことで色んなことができるようになってきたので(資料とかを読むスピードが爆発的に上がったり)、そこも嬉しいですね。英語の記事とかもがんがん読めるしね。あと映画とか簡単な小説なども英語のまま楽しめるのが世界広がって良かったです。
その他変動
もいっこ大きな変動で言うと2月にTwitterから蹴り出されまして、その後はメインSNSとしてFedibirdに定住しています。Threadsが始まってからはThreadsも見ていますが、もともとInstagramをほぼ手芸系のアカウントをながめるだけ(ほぼ投稿はしない)の使い方をしていたので、Threadsでも手芸系のアカウントを探していたらクリエイター関連のアカウントとの繋がりが強くなり、快適なタイムラインに育ってきたのでそちらも11〜12月はよく見ていました。
書写はTwitterを蹴り出されてからお題を確認しに行くのが面倒くさくなってしまい、しばらく青空文庫からお題を探していましたが、今は新古今和歌集から毎日一首引いています。楽しいです。これは来年も続けていきたい。
Threadsをはじめとして、さまざまなクリエイターの人の作品を見ているのは心の栄養になったみたいで、私も何かやりたい、という気持ちがふくらみ、やっと手芸などをやる気持ちが戻って来たのも嬉しいです。
そんなわけで
今年もあと数時間で暮れますが、今年も色んな人にたくさん慰めてもらったり、励ましてもらったり、また何も知らない方にも元気を分けてもらったりしました。いい人に囲まれて生きていて、大きな手術を受けたりもしましたが、死ななくて良かったなあ、って本当に思っています。まだ楽しい事たくさんできるから、体調はゆっくり戻しながら来年も生きることを楽しんで生きたいです。
では、皆様良いお年を。来年もよろしくお願いします。