お悩み相談室。

 今日は、会社のちょっと空き時間に、会社の友達(といっても話すようになったのはここ1週間くらいですが)のお悩み相談をなんとなく聞いてました。内容自体は、まあよくあるというかなんというか、人間関係とか仕事のストレスとか。今の会社は更衣室にソファがあるので、そこで堅くこわばってしまった背中を少しほぐしてあげたら、出てくる出てくる。堰を切ったようにストレスをためた言葉が(笑。なんかこう、眉間にしわの寄ったような状態で、「あー、肩に力が入りまくってんなー」とは思ってる人だったのですが、たまたま更衣室で二人だったときに「肩こってない?」みたいな切り出し方で。

 聞いてみたら、胃潰瘍で胃壁はただれてるわ、腱鞘炎で切符持つのすら辛いわ、そりゃしんどい顔もするわねー、って感じ。で、そうやって眉間にしわ寄せてしんどそうにしてても、周りの人は取っつきにくい人ねーみたいな感じで、壁ができちゃったりするんですよね。話せないから余計しんどくなる、誰も分かってくれないのかもと思い始める、誰にも話せなくなる、で、バッドスパイラル。笑ってれば、もしかしたら痛みも笑い飛ばせるかもしれないのに、それもできなくなってくる。どうしてこうなんだろうって自分を責める。余計凹む。
 …身に覚えがあるので、なんとなく放っておけなくて(笑。

 結果的には、すっきりした顔で、それまで「ここがいたいの、ここも辛いの」ってばかりしかめっ面で言っていた顔が、明るく「治さないとね、早く」って笑ってくれるようになりました。良かったです。たぶん、ストレスはきだしてちょっとすっきりしたんだと思います。心と体ってつながってるなあ、と、実感しました。私は肩をちょっと揉んであげて、話をにこにこ聞いて全部同意してあげただけです。でも、それだけで違うんですよね。

 私が整体に通うのは、フィジカルな面を調子よくするためというよりかは、どちらかというとメンタルな面を調子よくしたいから、です。お医者さんと患者、という立場だと、どうしてもお医者さんに「治してもらおう」という気持ちが強くなります。だけど、気持ちがうまくいかない時って、どんな薬を飲んでも体の調子は上向かないし、何で上向かないのかですごく悩みます。本当の自分はこうではないのに、どうしても体が言うことを聞かないし、どうしても元気になれない。何で薬が効かないのかも分からないし、お医者さんの言うことがいちいち疑わしくなってくる…。

 もともと、性格的に神経質だし、疑り深いんだと思います。表面だけ見ている人はのんびりしていると思うかもしれませんが、穏やかで冷静な顔の裏に、几帳面で神経質で過敏な一面があることを自覚しています。だから、小麦粉を飲んでも安心して良くなるようなタイプではなく、体の不調には徹底的に薬が効きにくい体質だと思います。逆に、メンタルの不調はダイレクトにフィジカルの不調に結びつき、フィジカルの不調はメンタルが上向かない限り上向きになりません。

 だから、お医者さんにかかっても、治ろうとするのではなくて治してもらう気になっているかぎり、治らないんです。治してくれない医者が悪く思えてきちゃう。けど、私の体調不良の原因の大半は、メンタルからきていることを自分でも分かってるんです。だから、病院じゃなくて整体に行ってます。整体の基本的な考え方は、自分の体は自分でメンテナンスするのが当たり前、ってこと。自分の体の不調は、自分が一番分かっているはず、という考えに則って、先生は「ここが辛いんじゃないの?」と助言してくれるだけのような感じです。体がこわばって今にも泣きそうなときに、優しく背中をさすられると涙が出てくるような感じかな。そうやって、時々自分の体と心をゆるめてあげることで、結果的には体調も良くなるのです。人に触ってもらうってのは絶大で、そういう機会があるだけで、メンタル面はずいぶん違うものです。とても強くそう思っています。

 通って4年になりますが、今でも先生に治してもらっているとは思っていません。教えていただいたり、話を聞いていただいたりすることで、とてもありがたいとは思っていますが。(気づいたら祖母と同い年だった先生) 依存じゃなくて、生き方を教えていただいている、というか。うまく言えないけど。

 みんながにこにこして生きられるといいんだけどなあ、とはおもいつつ。周りの人を楽にするくらいしかできない自分が少し歯がゆいです。

コメントを残す