人の名前が覚えられない。顔は覚えられるし声も覚えてるし何話したかも覚えてるけど、会社名も名前もさっぱり思い出せない。名刺交換はしてるけど、3人いたうちの誰がどの顔だったか一致しない。一番話してたあの人の名前は何？

　というわけで、今日は「人の会社と名前が壊滅的に覚えられない人のための名刺管理術」です。

　そんな人が私以外におるんかわかりませんが、弟もそのタイプで困っていたので、もしかしたらちょっと需要あるのかと思いまして書いてみます。

名前や会社名別に並べると、名前が思い出せないので一生探せない

　これです。最初は私も几帳面に名前の五十音順に並べてみたり、会社名の五十音順に並べてみたりしました。しかし、分類と並べ直しにめちゃくちゃ時間がかかるにもかかわらず、いざ探そうとしたときにはかけらも個人名や会社名が思い出せないので、あかさたなの五十音インデックスをみても真っ白になります。とっかかりがないので「この辺に入れたはず」というものすごく不確かな記憶と、うすぼんやりと「青色のロゴだった気がする」みたいな記憶から探さないといけなくなります。そして大抵全部の名刺を見て「名刺のデザインと字面とロゴと職種からこの人だったような気がする」という不確かな状態になります。

　もらったはずだし、忘れずに整理したはずなのに、全くもって自信を持ってピックアップすることができず、結局一緒に同席した人に「ごめん、こないだ行った会社、なんて名前でしたっけ……？」って聞く羽目になります。名刺ファイルはただの名刺を並べてあるファイルと化し、役に立ちません。

いつ会ったかは思い出せるので、日付を書くことにした

　私の場合「いつ頃会ったか」は思い出せます。3月くらい、半年くらい前、先週、夏前ぐらい、みたいな粒度ではありますが。なので、アポイントは必ず社名を正確に手帳かOutlookに登録することにしました。これで「あのぐらいの時期にあった会社」となると会社名を絞り込むことができます。

　そして、もらった名刺は記憶のフレッシュなうちに（できればその場で）日付を書き入れることにしました。プレゼンなんかのときには、その場で書くのはちょっと失礼みたいなことがあるので、そういうときは帰ってから書きます。

　あと、偉い順ではなく、座ってる人順に並べ替えるか、よくしゃべってた人順にしてからしまいます。あの右端に座っていた人、よくしゃべっていた主担当の人、みたいなのは思い出せるので、席順も書いとくと、誰に連絡したら良いかわかりやすいからです。担当ぽい人には○担とか☆印でも書いておきましょう。

ファイルタイプはめんどくさいのでケースタイプを使おう

　デスクが超広く、ファイルタイプの名刺入れをいつも広げておいておける人は別かもしれないですが、私はファイルをしまったり出したりするのがめんどくさく、めんどくさいがゆえにもらった名刺を「あとで整理して入れよう」と思ってそのまま机に放り込み、半年分くらいたまりきってから「誰が誰だか分からない」状態になっていました。なんならたまに引き出し整理すると奥の方から未整理の名刺が数枚から数十枚発掘されたりもする。

　なので、こういう、ボックスケースタイプを使いましょう。デスクの引き出しに3つくらい入れておけば、なんとかなります。蓋は捨てましょう。引き出しを開けたらすぐ放り込めるようにしないと名刺を入れなくなります。引き出しを開ける→蓋の開け閉め、の2段階になるだけで整理しなくなります。蓋は捨てましょう（二度目。

　こういうやつです。

　使わないので中のインデックス用紙も捨てていいですが、大まかな分類に使いたいときもあると思うので端に寄せておきましょう。

大まかな分類を、絶対に忘れない自分ルールで

　ファイルケースは3つ用意したでしょうか。では、それを大まかな分類で分けます。私の場合は、以下の3つにすることが多いです。

• お客様の箱
• 関連・グループ会社の箱
• 協力会社の箱
  

　お客様は、自分のクライアントです。関連・グループ会社は、自社やグループとかで良く会ったりする会社とかです。協力会社は、売り込みに来たり、こちらが仕事を発注する会社です。まあでも、自分が絶対分かる3種類であればなんでもいいです。たとえばお医者さんだったら

• 医師会関係
• 学会関係
• 薬局・製薬会社関係
  

　みたいにしてもいいですし、先生だったら

• 学会関係
• 生徒・保護者関係
• 自分の研究分野でお世話になった一般の方
  

　みたいなのもありかもしれません。とにかく「自分が絶対に分類を忘れない」3つにしましょう。それを、名刺ボックスに分かるように貼ります。横に貼ったら引き出しにしまったときに見えないので、ボックスの内側の端の壁にマステでも貼ってマジックで書いといてください。

時系列順にしまう

　あとは、大まかなジャンルに分けて、日付を書き入れた名刺を時系列順に入れるだけです。日付で社名を探してから、日付順に並んでいる名刺をピックアップするだけなので、すごく簡単で迷わなくなります。めっちゃ簡単だし迷子にならないし、探しやすいのでこれが私は一番楽でした。探し出した名刺で名前をみて「こんな名前の人だったか…」って新鮮な気持ちにもなれます。

　もし今既に大量に名刺があって今更時系列には、って人は「2021年より前」って箱を作ってそこに入れてしまえばいいですｗ

　また、1年に一度、時系列の古い方からざーっとみて「この人もうたぶん二度と会わないし連絡しないな」という人の名刺はよっぽどとっておきたい人でなければ捨ててしまいます。売り込み系とかだと1年以上連絡なかったところとはもう仕事しないし、万が一またあったとしても「部署変わったんですよ〜」とか「すみません以前の名刺いただいたか覚えてなくて〜」とか言えば新しい名刺もらえますきっと。

　いい加減すぎるけど娘の友達の名前も本当にすぐ忘れてしまうんで娘に呆れられています…。どなたかのご参考になれば〜。

　ではまた。