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文学フリマに出ます

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  • 投稿公開日:2022年2月23日
  • 投稿の最終変更日:2022年2月23日
  • 投稿カテゴリー:短歌
  • 投稿コメント:0件のコメント

 技術書典面白かった〜。という勢いのまま、文学フリマ東京に申し込みまして、今、短歌の歌集を作っています。同人誌作るの……楽しい……ッッ!!

まず原稿作りが楽しい

 私は短歌を作り始めてからまだ一年くらいしか経ってない上、毎日作れているわけでもなく、更に夏頃は仕事が忙しかったりしたのもあって全く作ってなかった時期もありで、トータルでも300首あるかないか……? くらいです。その中から選歌して原稿を作成することに。最初の頃にノートに書いていたものは、これは入れたいなと思ったものは書き起こし、あとはスマホに保存していたものとあわせてざっくり印刷して、まず同人誌に入れたいものを選びました。で、残ったものをPages(Macの文書ソフト)で縦書きの原稿にすれば良いな、と思っていったんざーっとデータを流し込んでみました。

 できたじゃん? 楽勝じゃん? と、読み始めたんですけど、何とも読みづらい。
 それもそのはずで、市販のよく作られた歌集はこんな感じ。

  • 大まかなテーマ別に章に分けられている
  • 行間が広くて読みやすい
  • 感情がほどよくニュートラルに保てる

 対して、私の最初に作ったものはこんな感じ。

  • 流し込みっぱなしなので、特に最初の頃の上手じゃないヤツが(まあ今すごく上手かと言われるとそうでもないんで言いづらいけどさ)並んでいて、読み進めるのに飽きる
  • 行間が詰まっている上、章に分かれていないので区切りがなくてとても咀嚼しづらい
  • 暗い歌が続くときは続いてしまいとても読むのが辛い

 これは良くない。同人誌とはいえ、読み物として良くない。せっかく作るからには、買ってくれた人に楽しんでもらいたい。

行間は広げよう

 まず、行間は広げた方がいいな。と思いまして、手持ちの歌集をいろいろ見てみました。1ページは多くても5首。だいたいの歌集は3首でまとめてあります。人の歌集を読んでいて分かったのですが、短歌って1首あたりの感情の濃度が濃すぎまして、一気読みってできないんですよね。受け止めきれないというか。なので、私は本を読むスピードはめっちゃくちゃ早い方なのですが、歌集は休み休み読みます。とはいえ、1ページ3首というのは割とページ数がすごいことになりそうなので、いったん1ページ4首のレイアウトで進める事にしました。

本の大きさを決める

 行間を決めたら、次は本の大きさです。最初、A5サイズで作っていたのですが、友人に「文庫とか新書の大きさでもいいのでは?」って言われていろいろ試してみることに。とりあえず、いろんな大きさの文書サイズで余白は良くあるサイズにし、今予定している原稿のすべての短歌が折り返されずに1行で表示できることを基準にフォントを調整して、実際のサイズで印刷してみました。

  • A5サイズ … 一番読みやすい。ただ大きすぎてちょっと違和感がある。老眼にやさしい。
  • B6サイズ … とても読みやすい。コミックスサイズなので持ち歩きもしやすい。老眼にやさしい。
  • 新書サイズ … とても読みやすい。しかしサイズが印刷所によりバラバラでテンプレートが作りづらい。老眼にはやさしい。
  • 文庫サイズ … 読めなくはないが字が小さい。老眼にきびしい。

 地味にめんどくさい作業でしたがやってみて良かったです。A5サイズは「意外にデカイ」と思い、これなら6首くらい入れても良いかなと思いましたが、ページ数が減って印刷代は浮くものの、1ページごとに読み込む感情量が多くなる問題が解決できない。新書は印刷所にあわせて細かく原稿サイズの修正が必要で、印刷所を変えたくなったときに面倒くさくなりそうなので見送り。文庫サイズは憧れもありカバーとか付けてもステキね〜と思ったんですけど、1首が折り返されずに済むフォントは老眼に厳しい。

 というわけで、B6サイズに決めました。

編集が楽しい

 そしてまだまだ途中ですが、編集作業が楽しいです。かるーく「ゆるいテーマ別にカテゴリ分けして一息付けたらいいな〜」ってノリではじめてみましたが、これは沼の作業です。なんせ小説などと違っていくらでも何度でも入れ替え並べ替えできるのです。正解がないのでどこに入れても良いのです。

 これ、何かに似てるなと思いましたが、昔やっていた「好きな曲だけ集めたカセットテープやMDやCD-R作り」です。今ならプレイリスト作りです。この歌の次にはこれを持ってきたい。この気分のあとにはこれを聞きたい。その珠玉のおすすめを作って人に「よかったら」って渡したい。アレです。めちゃくちゃ時間かけた上で最高の自己満足にしかなってないヤツです。

 でも楽しいんだよぉぉ。たぶん入稿ギリギリまでやってると思います。

そして表紙作りが楽しい

 ずっとステキだなとBOOTHで眺めていた同人誌表紙用の素材集をいくつか買いまして、それを使って表紙を作ったりしていました。表紙のデザインの悪さには定評のある私ですが、今回は監修に娘がついているのでたぶん大丈夫だと思いますw 前回の技術書典の本、デザインのダメ出しすごかったからねw

 まあ今回は素材集の素材がもともと素敵なのと、娘が描いてくれたイラストがとても素敵なのと、あとは「こんな感じにしようかと」って作りかけの表紙をTwitterに投稿する度に、歴戦の同人誌の戦士達が「紙はこうするといい」「帯を付けると良い」「こういう事に気をつけるといい」と教えてくれるため、とても楽しいし心強いです。みなさんいつもありがとう。

 というか、紙。紙の選択肢が無限大すぎてあれは沼ですね。箔押しもしようと思っているのでもういろいろ、考える事が多すぎてパンク。でも入稿はまだ2ヶ月くらい先なのでゆっくり楽しみながら作り込みたいと思います。

娘の挿絵を見るのも楽しい

 今回、娘は表紙のイラストもですが、中の挿絵でも協力してくれています。原稿料も出すんだぞ。

 前回「挿絵ゼロの技術書」に衝撃を受けた娘が自ら「私が挿絵を描きます」って言ってくれたというのもありますが、毎年確定申告で医療費の領収書の集計とエクセルへの入力のバイトをお願いしていたのですが、昨年あまり医療費がかからなかったので(コロナのせいで引きこもっていて特に病気もせず、むしろ病院を避けていたため)そのバイトの代わりでもあります。

 しかしこれが思いのほか良くて。10歳の子供のイラストというか絵って、大人が子供っぽく描いた絵とは全然違って、子供の絵なんですよね。線が綺麗じゃなかったり、取り澄ました感じがないイラストなのが最高に良いです。紙に鉛筆で書いてもらって、それを取り込んで、というのは手間ではありますが、自分のイラストが挿絵になった本が出来るのは娘にとっても良い思い出になると思いますし、何より私の宝物になると思うので、できあがりがすごく楽しみです。また、リクエストを出して描いてもらっている時間も楽しい。

というわけで、5月29日です

 文学フリマ東京は、コロナなどで延期にならなければ、5月29日に東京流通センターで開催予定です!

https://bunfree.net/event/tokyo34/

 短歌を書いた絵はがきや、その場でスケブ的に用意したハガキに好きなお言葉書きます、みたいなことも予定しております。また近くなったらブース番号などお知らせしまーす。

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