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文学フリマ東京35終わりました

 楽しかったなあ〜。という余韻に今も浸っております。あいにくの雨でしたが、来場者数は5,500人を超えていたそうで、大盛況でしたね。ちょっと時間が経ってしまいましたが振り返りを載せておきます。

当日の様子

自ブース

 私は一応メインが短歌の歌集なので「詩歌」のブースにおりましたが、技術書典の本も「同人誌や創作のお役に立ちます」という体で並べさせていただいていました。これ設置直後なので平積みになっていたり、あなたの好きな言葉書きますのサンプルがないので実際の様子とは少し異なりますが、まあこんな雰囲気でした。

オープン前の様子

 今回は一人で参加だったので設営も店番も片付けも全部一人でやっておりました。幸いにも(?)毎分何冊みたいな勢いで売れるような売れっ子サークルではありませんし、まあ一人でもなんとかなるかなーと前回思ったのもありまして。
 なのですが、一つ誤算だったのは、思ったよりも第一会場と第二会場が遠くてですね、しかも第一会場と第二会場をつなぐ通路が塞がれていて外を通らないといけなかったのもありまして、休憩は取ったものの第二会場を回るだけで終わってしまって、第一会場は行けずじまいでした。SF系の本をいくつか買いたいと思っていたんですが、伺えなくてすみません……。次回は友人にお留守番をお願いしようかな〜と思っております。

あなたの好きな言葉書きます

今回もわりと依頼をいただきました。今回は黒ハガキに金文字で「印税生活、って書いてください」って言われたのが一番面白くて、聞いてつい笑ってしまいました。すみません。御利益のありそうな「印税生活」がかけたと思います。

 他にも、私の短歌を書いて欲しいとおっしゃってくださった方(嬉しい)や、「色即是空」「待てば海路の日和あり」など、皆様の座右の銘をおそばに飾るお手伝いができまして、大変楽しく面白かったです。

 次回の文学フリマでもやりますので、是非お立ち寄りください。

出会いなど

 前回の文学フリマでも、ずいぶん前のブログの頃から文章が好きでファンだったんです、って方がいらしてくださいまして、「あんななんて事ないことばっかり書いてたサイトでもファンがつくなんて、ありがたい事だなあ」と拝んでいたのですが(今回も来てくださいましたありがとうございます)、今回私のブースに一番に来てくださった方が、本を購入しつつ同様のことを仰ってくださって、めちゃくちゃびっくりしました。「ストーカーみたいですみません」って言われましたが普通に嬉しかったです。文章が好きですって言ってもらえて、改めて形に残る本を出して良かったなあと思ったりしました。今後も定期的に何かを出していきたいと思います。

 また、私は短歌の本が(一応)メインなので「詩歌」のコーナーにいるんですけど、一緒に技術書典の「タスク管理がはかどる本」と「プロジェクト管理がはかどる本」も並べていまして、そっちの方が興味を引くことが非常に多いようで(まあ表紙もめっちゃ分かりやすいしね)、圧倒的にその二冊を手に取られます。「どうしてこのブースにこんな本が……?」って言いながら「仕事で最近タスク管理に悩んでいて」「どういうお仕事をされてるんですか?」「このアプリは探せばすぐ見つかりますか?」ってプチ相談みたいな感じのお話をいただいたり、さらに本も購入いただけたりして、作者としては嬉しいんです。嬉しいんですけど、比較して短歌の本をその場で感想くださる方ってかなり少ないんですよね。
 いやそりゃ手に取っていただけただけでめちゃくちゃありがたいし、贅沢だとは思ってるんですけど、私の短歌はやっぱりまだまだなんやなあ……。って思うことも多く。

 そんななか、今回私の母よりも少し年齢は低そうだけど割とご年配の方かな? って女性が足を止めてくださいまして、無料でお配りしているシールをオススメしていくつか取ってもらったところ「アラこの短歌は全部あなたが作られたの……?」って言いながら一首一首、どうしてこの歌を作ったのか、どういう背景がある短歌なのかを聞いてくださいました。で、「新しい本はどれなの?」って言いつつ見本誌を開いて「この歌は、へえ、そう。つばめの、黒いつばさ、小さいあの鳥が、確かに何千キロも海を渡ってゆくものね。嵐の夜もあるでしょうね……想像すると涙が出そうだわ」「この短歌も良いわね、この「君」はお子さんのことかしら? いいわ、明るくて気持ちがほっとするわ」「この「インドラの矢」ってなに? インドの神の? えっそんな神話があるのね、勉強になるわ。それをおふろで思い出したのね。想像力があるわね」「これもいいわ、メルヘンな感じね、可愛いわ。私これも好きだわ」って何ページか一首一首読み合わせみたいなことをして、説明しながら恥ずかしくてめちゃくちゃ汗かいたんですけど、最終的に「感動したわ、私この本買います。ありがとう大事にするわ」って買っていってくださいまして、しばらく「ふわーーーーーーー」って気持ちになってました。

 えっ、何? 神? 神が来た今??

 って呆然と見送って、その後もまたタスク管理とプロジェクト管理の話とか、好きな言葉書きますのお話が多かったんですけど、短歌の本に触れられないとかもうどうでも良くなるくらい感動して、やっぱり文学フリマはいいなあ……。って思いながら閉会しました。私の短歌が誰かの心を押した瞬間を目の前で見られるとか、人生のご褒美過ぎて私このまま死ぬのかしらと思いましたもの(勿体ないので絶対死にませんけど)。

そんなわけで次回は

 たぶん2月頃に技術書典14があると思うので、そちらで文章を書くためのライティングマネジメントの本を出します。
 また、文学フリマ東京36が5月にありますので、そちらは既に申し込み済みです。懲りずに詩歌ブースで出ますw

文学フリマ東京35の新刊はこちらで販売中

行き先の分からぬ夜もまっすぐに飛べ(短歌集)
https://tinana.booth.pm/items/4336271

きみをまもる短歌。(短歌創作をオススメする本)
https://tinana.booth.pm/items/4336287

ご興味があればぜひ〜。

ではまた!

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