知り合いのマダムに「チケットがあるのだけれど、急にいけなくなってしまったの。差し上げるからいってらして」とご厚意をいただいたので、いってまいりました。39,000円の席です。自分で買うことは難しい…。というわけで、生オペラを見るのは生まれて初めて…かな。あれ、ヨハネとかはオペラっていうんだろうか。劇じゃないからオペラじゃないと思ってたんだけど。
魔笛は曲はよく知っているモノばかりなのですが、私はモーツァルトがどうも苦手なのです。耳触りがよい曲ばかりなので、寝てしまう(笑。いちお、寝ないで聞くつもりで座っていたのですが、ちょっとどきどき。でも、演出がものすごく現代風アレンジだったため全然眠くなりませんでした。だって訳で「こんなイケメン見たことないわ」とか出てくんの。けっこうエロい解釈んとこもあったりして、「未就学児は入場禁止」とか書いてあったけど小学生でもダメなんじゃないかこれとか思いながら見てました。元の魔笛の筋書きが全然分からないくらい楽しげなオペラに仕上がってました。歌手の方々はちょっと声が細いかな〜と思うところもあったけど、音程はばっちりで安心して聞けるし、演出が楽しかったのでそれで相殺かなぁ。
特に、パパゲーノはすばらしくがんばっていました。一人で美味しいとこほとんどもってっちゃったんじゃないかと思うくらいがんばってました。ていうか、歌唱でもって歌劇場に入った人間がああいう演技ができるようになるんだ、とか。それを言うなら夜の女王の手先の3人娘も、鼻血でるような刺激的パフォーマンスだったりしたんだけど。こういう楽しげなオペラだったらもう一回行っても寝ないで聞けると思います。
シュッツガルド歌劇場ってドイツにある劇場なので、ポルシェ協賛でした。外国の人もいっぱい来てましたが、中には私のように幸運にもチケットを手に入れた、というような方もちらほらで、あんなに楽しげな劇だったのに半分以上寝ているような人も…。39,000円がもったいないですよ、とか思いながら、まあでも興味がなかったらしょうがないしねぇ。
というわけで、オペラの感想としては珍しいかもしれませんけど「面白かった」とだけ(笑。すばらしかったりした部分も多かったんですが、感嘆するより笑いをかみ殺してた方が全然多かったですし(笑。もし機会があれば是非行ってみてくださいませ。