なんでーもできーるー　しょおこなーのー♪（by　魔女っ子メグ）

　胸がなんだって解決してくれりゃー世話はありませんわな。サトエリとか乙葉ちゃんとかはスーパーウーマンになっちゃいます。（あの二人は個人的に胸に関係なく大好きなので悪口ではないですよ念のため）　ちなみに、IT・コンピュータ辞典では「何でもできる」とはこんな感じ。何でもできまーす、って、実は私もよく言うんですけど、あんまりよい意味ではありません。多用すると「私馬鹿デース」って言ってるようなもんです。だって何でもできる人なんているわけないんだもーん。

　てな前フリをしておいて、本題。さほど仲良くもない男性から「てぃあさんって（仕事が）なんでもできますよねー」と、含みを持たせて言われちゃいました。かーなーり、嫌味とか妬みとかが入っていたと思うのですが、「そうでもないですよー」と当たり障りのない返事でかわしてみたり。たとえば石鹸作ったりすることで「（仕事だけじゃなくて）何でもやるんだね〜（笑）（いったいいつやってんのよー）」って友達から驚き呆れられる言葉は「あははー、やり始めると止まらないんだよねー」とかって笑えるくらい気にならないんですが、仕事のことで言われるとビミョーな気分に。つうか、仕事の場合は「元からなんでもできる」人間はいないってのが、なんで分からないのか…。何でもできるんじゃなくて、何でもやってできるようになったんだよ！と、声を大にしていいたい。

　単なる感心なら気にも止めないし、真面目に「本当に何にもできないですよ」って答えるんですが、嫌味なのに対してはちょっとうんざり。当人ができないことを私ができる場合に言われたりとかするんですけど、そんな当てこすり言ってる暇があったら、おまえができるようになる努力をしろよ、と思います。得てしてそういう台詞って「なんでもできますよねー（おれはできないけど）」って後ろについてる。つい口から出ちゃったりする場合もあるんだと思うんですけど、私だったらかっこわるくて言えないけどなー。そんな台詞。自分がそうなりたいって思ってるの、ばればれじゃん。「私はあなたがうらやましいですー！」って言ってるようなもんじゃん。そんなこと言う暇があったら、自分もできるようになって追いつきたいと私は思うんですけど。

　自分が何でもできると思ったことは全然ないですし、つうかできないことだらけだし、できないことを必死に繕って地味な努力をして、なんとかいろんなことを及第点に持ち上げてきたと思っているです。けっこう真面目に。新人の頃の「私って何にもできない！」って挫折感と衝撃は、今でも引きずっておりますよ。なので、仕事ができる人になりたいーっていつも思ってます。なりたい理想の仕事人像ってかなり遠くて、仕事が順調に進んでるって言ってるときでも大なり小なり波が立ってるのを乗り越えてるわけだし、いつも蹴躓いて凹んだりしながら仕事してるわけです。ああ全然、自分なんてまだまだだな、もっと成長しなくちゃって思いながらやってるのですよ。そこへもって「てぃあさんって何でもできますよねー」って嫌味をいわれたらねえ、凹むよりもなんかがっくしきます。おまえもやれよ、と心底思う。

　私ができるようになったことって、毎日こつこつ積み上げたものが大きいです。そりゃあ、なんでもぱっぱってすぐできちゃう人は格好いいけど、最初から勘でできる人ってそうはいないと思うですよ。それに、格好いいのはそうやって「できる」人なのであって、できるふりしてできない人は単なる「バカ」にしか見えないっていうか……（笑。人って、差はあっても格好良くいたいって誰でも思うと思うんですが、格好良いにこだわって逆に格好悪くなってるひとのなんと多いことか、と思います。

　仕事ってねー、カッコわりーことの繰り返しでしか、カッコよくなんないんだと思うです。「うわ、私って今猛烈にかっこわりー！」って思いながら、頬を赤くしつつそれでも歯を食いしばってやると、次はちょっとブザマでも一応できる。そーゆーことの繰り返しで、格好良くできるようになっていくわけです。最初のかっこわりー、をやらないで、「てぃあさんってなんでもできるんだー」みたいな嫌味言うのって、究極に格好悪いと思います。一生できないまんまだよ、と。私は今格好悪くても、おばーちゃんになったころ、孫の「うちのばーちゃんかっこいーんだぜ！」って尊敬を大いに集めるおばあちゃんになってたらそれでいいんだ別に、と思いながらやってまーす。つか、そう思い切らないといつまで経ってもかっこよく仕事なんてできませんって！