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正解が分からないドアを選ぶ

 ここんとこ別の方から岐路についての相談をいくつか受けまして、大きな世の流れ的にそういう時期なのかなあと思ったりしたので、数日ぼんやり思った事を置いておきます。ちなみに転職して弊社に入ってこられる方は何故か秋冬がおおい印象です。私も冬に入社しました。寒いのでみかんでも食べながら読み流してください。

人生での大きな決断

 色々あると思います。恋愛や結婚、離婚もそうですし、就職も転職も大きな決断です。受動的なできごとでも大きな決断を伴うものはありますね。内定していた会社が内定取り消ししてきた、親が急に亡くなってしまったので家業や財産をどうするか決めないといけない、など。

 ちなみに結婚は離婚と同じくらいのストレス負荷があるらしいので、ハッピーだからストレスがないなんて事はまったくありません。ハッピーな決断(だと周りから思われるもの)であっても悩むし本当に良かったんだろうかって何度も後ろを振り返ります。

 結婚は、実際やってみて思いましたが、思った以上にあれこれやることがありますし、世の中からの見る目も変わりますし、中には配偶者が豹変しただとか義実家が豹変しただとかのオマケがついてくるパターンもありますので決断前に悩む方が自然かなと思います。私は結婚関連のあれこれがめんどくさすぎて、決断はそんなでもなかったんですけど、結婚後1週間くらい「マジで二度と結婚したくない」って思いました。死別したとしても、もう結婚はしないんじゃないかなと思っています。あとマンション買うのもめんどかったです。

100%成功のドアはない

 こういう決断の何がしんどいかって、100%成功するドアってのがないんですよね。これ開ければ絶対大丈夫ってのは、まあまずないです。60%くらいの確率で成功しそう、みたいなのはある。就職や転職の時には、就職する先の企業の経営状況や社風や、面接官はどうだったかなんかを総合的に考えて、大丈夫かなって思って判断するわけですが、入る直前まで「でも上司がパワハラなひとだったらどうしよう」とか「実はサービス残業が常態化してたらどうしよう」とか色々悩みます。

 ドアを開けてから「アタリだった」とか「ハズレだった」とか判断できるようになるわけですが、それ判断するのも数ヶ月先になったりしますし、下手すると数ヶ月では「アタリだ」と思ったけど、年単位で「総合的にはハズレだった」みたいなことにもなったりするわけです。

 なので決断するときには非常にしんどいしみんな悩みます。

失敗を引くとツライ

 60%満足な結果を引ければ良い方で、問題なのは失敗を引いちゃったとき。これもかなりめにしんどいです。メンタルもフィジカルもやられますし、何より惨めで恥ずかしい。どうしてあんなものを選んでしまったのかって自分でも思ってるところに、他人から「失敗しましたねえ」って冗談でも言われると顔で「そうなんだよ」なんて笑っていても酷く傷つきます。

 あとまあ、取り返しがつかないくらい金銭的や肉体的、精神的にダメージを受けてしまうと、そこから立ち直るのにも時間がかかります。鋼鉄メンタルと言われる私も凹みすぎると家出して河川敷で川を眺めたりします。

 また、失敗を引いて一番影響があるのは「次の大きな決断をするとき」です。羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹くのことわざの通り、人間は懲りると慎重になります。ツライ失敗は人を臆病にし、次のチャンスが来たときに怖くなってうまく掴めなくなるのです。正直、失敗に関してはこれが一番、良くない影響だと思っています。失敗を糧にして元気に前を向ける人そんな多くない。

何も引かなくても後悔する

 なのですが、結局「選ばない」選択をしても後悔はするんですよね。という。

 引いてハズレだったときは「やめとけばよかった」って後悔するんですけど、引かなかったときには「あの時あの手を取っていたらどうなってたんだろう」というのをずーーーーーーーーーっと考えます。本当にずっと考えます。そして同じチャンスは二度とやってこないし、過去に戻って選択し直すことは二度とできません。

ドアは次のドアに繋がっている

 私も何度も「選ばなかった」り「選んだ」りしながら生きてきましたが、40越えて分かったのは「開かなかったドアの先に何があったのかはもう二度と見ることができないんだな」ということと「開いたドアがハズレでも、先には次のドアがあるんだな」ということです。

 自分で勇気を持って開いたドアの先がどん詰まりでもうどこにも行けなくなったという事は幸いにもなく、超絶ハズレを引いたときにも新しいドアはあって、開ければどこかに繋がってる感じでした。時間を戻して「開かない」選択をすることはできませんが「違ったな」と思った時に違う扉を開き直したり、またはドアを探して行動することはできます。

 でも、開けなかったドアがどこに繋がっていたのかを見ることは、できないです。なので、もし時間を戻したとしても私はやっぱりドアを開けてみるんじゃないかなと思います。少しでも「良い風景が見られそう」「これ開けたら面白そう」なドアが目の前に現れたときには、開く選択をしてみる方が面白いんじゃないかなあ。一回しかない人生なので。って感じです。

 開けないと先は見られないです。見なくてもイイかなと思うのだったら、見ないというのもありですが、見なかったことを後悔しそうなのであれば、私だったら開くかなあと思うのです。ぐるぐる悩んでいることがあったら、開けたらどうなるかなーと考えてみるのもいいかもしれません。

 みかん食べ終わりましたかね。私は豊洲市場で唐津ミカンをかいました。美味しかったです。でも2週間で2箱なくなりそう。

 ではまた。

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