というわけで、昨日ほぼ日手帳が発売になりましたー。今年はまだカズンにするかオリジナルにするかの踏ん切りがついていなくて、サイトをいろいろ回っているんですが、今回のサイトはサイトの作り方がひどすぎる。と思ってます。

　ほぼ日手帳　2010
　http://www.1101.com/store/techo/index.html

　6年買っててこんなにひどいと思ったのは初めてだぜー。デザインにばっかり目がいっちゃって、どういう動線で動くかな、とか、どうやったら手帳の良さを知ってもらえるか、とか、なんにも考えてなさそうな感じ。なんかもう使いづらい分かりづらい迷いやすい何がおすすめなのかさっぱりわからない新規購入者置いてけぼりスタッフだけお祭りみたいな、なんというかとてもマズーな感じです。

　簡単に改良した方が良い点を羅列。しようと思ったんだけどあまりに長くなりすぎたのでほぼ日に直接メールしました。購入は保留。買うつもりだけど、買おうと思ってサイトを見てるといつも買う気がなくなっていくのが困る。仕事柄サイトの使い勝手とかは割とチェックしちゃう方ですが、ユーザビリティの悪いサイトはかなり商品購入意欲が落ちると思ってます。数百円の手帳なら、サイトがどんな作りだって別に良いと思いますが、なかなか手帳にしてはお値段が張る方（しかもファンも多い）ので、これはねーだろー。と。
　自分でも引くぐらいの長文メールを送ってしまったので、返事が怖いなー。ｗ

　ちょっと真面目な話をすると、何かを作る時って必ず、「それを一番はじめに目にした人」のことを考えて作るべきではないかなーと思ってます。これまでの歴史とか改良点とか、そういうのももちろん大事なんだけど、たとえば私がカステラを知らない人だったらまず「カステラって甘いの辛いの？どんな味なの？」とかそういうことを知りたいと思う。のですよ。ちょっとたとえが違うかもしれないけれど。

　カステラのすばらしさを知って欲しい、って強く思ってるのに、「従来よりも卵を地鶏のものにしてコクがアップしました！」とか、「砂糖は奄美大島産の○○黒糖です！」とか、そんなの説明したって空回りでしょ？「卵を丁寧に泡立てて越して作る焼き菓子で、厳選した材料を混ぜてあって、ふんわりした食感で、口に入れるとザラメが少し舌に当たって、何とも言えない幸福な味がするんです！」とかなんとか、そういうことが、食べたことない人は知りたいわけで。自分が買う理由が欲しいんですよ。

　でも今回のほぼ日手帳のサイトは、使い勝手が悪いこともさることながら、そういう視点がまるっと落っこちちゃった感じですね。既存ユーザーとスタッフだけが盛り上がってる。もちろん方眼も大事な話かもしれませんけど、ほぼ日手帳を今年から始めようと思った人、プレサイトを1週間くらいかけて見て、ほぼ日手帳のことがいったいどれだけ分かったんでしょうかねえ。

　…まあ、人の振り見て我が振り直せ、なんですけど。私もどんなに歴史のあるサイトを手がけるときでも、最初に来た人の視点を見失わないように気をつけようと思います。

　んで、あまりにサイトでがっくりしたので、2004からずっと使ってるけど、なんかもう今年はやめようかなー、とすら思ってるです。去年もうっすらそういう気配はあったんだけど、ちょっと黙殺してたんだよねえ。好きだったから。でも今年は加速してる気がする。はー。
　まあ、しばらく悩みます。どうせ買おうと思ってたカズンのカバーセットは10月発売だし。

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