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東京マラソン2010完走まとめ。その2

その2です。

寒くてみんな固まっていたのでほぐす時間も当然無く、準備もできずに走り出した感じだったけど、なんとかEXERMUSICの「抑えて抑えて」っていうリズムでマイペースで5kmを走り切り。少し歩いて給水もすませ、6km付近で背中がとてつもなく熱くなってきたので、沿道のボランティアの方に背中から引き抜いたトレーナーを託し、ちょっと軽くなってまた走り出し。10kmの関門は、20分遅れでスタートした私にとってかなり怖く(そこからの時間制限くらいがベストタイムなのです)、「とにかく10kmまでは走り続けなくちゃ」の一心で走り続けました。新宿を越え、靖国通りの坂道を下り、飯田橋を過ぎ、竹橋を通って皇居をまわり、10kmレースのランナーと区分けをされ始めたころに時計を見て「まだ間に合う。落ち着け」って言い聞かせながら我慢して走り通しました。

日比谷公園を見ながら10kmの関門を過ぎたとき、タイムは関門の制限時間の10分巻き。やった、第一関門突破!って思ったけど雨がみぞれに変わっていて横殴りだったのでiPhone を出せずに黙々と走り続けました。ここから、折り返してきたランナー達といっぱいすれ違います。私のタイムから考えると、サブスリーからサブフォーくらいの市民で言うとトップランナーですねー(‘ω’) すっげーなー。このコンディションで…と羨望のまなざしを向けつつ、自分は15kmの関門に向かって走り続けます。でももうこの頃には足がぴしぴしし始めていて、15km関門をなんとか9分巻きで過ぎたとはいえ、20kmまでこのペースでいけるか不安に。ていうか折り返したあと20km付近で見えてきた収容車が現実味を帯びててぞっとしました。

手が寒さでしびれてくるし、スタート直後に手袋はぐちゃぐちゃに濡れてしまっていたので外してたし、手をこすり合わせながら走る。ネックウォーマーしててほんと良かった。体は温かく保てたので。10kmから15kmの間が体力的にも天候的にも実は一番つらくて、自分で20km走したときには16km付近でマジ泣きしそうになってたし、もうほんと20kmが自分が走ったことがある距離のマックスだったし、ほんとに「怖い怖いあとこの3倍なんて絶対走れない」ってぶつぶつ言いながら走ってました。軽く錯乱。

で、なんとか人の波と応援に押されながら8分巻きで越えた20km付近で、どうしてもトイレに行きたくなる。冷えるので小用が…。で、20km通過した付近の日比谷公園側にあった逆のトイレががらがらになっていたので、そこで道路を横断してトイレに向かうことに。そこまでのトイレって寒さのせいでどこも30分以上並ぶ感じだったのです。そんなロスしてたら私失格になってしまうw で、トイレを済ませて晴れやかに再度出発。

京橋の付近で、高校の友達とmomoちがいるはずだったのですが、言われていたビルが改装されていて目印が分からず、友達は発見できずに通過。(´ω`) momoちは給水ポイントが目印だったので見つけた(何故かいるとは思わなかった別の友達もいた)ので、邪魔だなと思っていた二つ目のボトルポーチを預けて、もっと身軽になって再出発。頑張るね−!っていったけど、そのときには「30kmまでいければいい。30kmまで行けたら御の字」ってマジで思ってた。ごめん、帰りはここに戻ってこられないかも、って言葉は何とか飲み込んでまた走り出し。

そこからはもう歩いたり走ったりときどき止まってストレッチしたりしながら、だましだまし25kmを7分巻きで通過。ここら辺から足がもうあがらなくなってきて、浅草橋のあたりで雨が上がったのでポンチョを脱いでボランティアに渡し、浅草の雷門を通り過ぎ、痛む足を引きずるように走り、30kmを6分巻きで通過したところで、これはもう35kmで収容車かも。って真剣に思いました。あと12km、走り続けられるとはまったく思えなかったです。知ってる距離だったけど、それくらい心身ともにいっぱいいっぱいでした。

折り返し地点が見えた!

30kmから35kmは、足がうまく動かないし、走り出せばすぐ痛みで足が止まるし、15kmからちゃんと計画通り10kmごとにパワージェルで給食もとったし、塩も食べたし、給水もちゃんとしてる、でももう足が限界ってのがしんどくてつらくて、本気であきらめかけてました。でも、その先の京橋で高校の友達が3人ともまだ待っていてくれて、がんばれーー!!頑張って!って次々に言われてチョコもらって、そうだ、35kmでもしダメでも、そこまでは走ろう、そこまで走ってダメだったら、力不足だったってことだ、ってとにかく足を動かしました。

で、35kmは大きく35kmって出てたところと実際の計測場所が違ったようでw、3分前に通過したと思って速度ゆるめたらその先だったんですよねw 結果、2分後に通過だったけどなんとか見逃してもらえたっぽいです。そこから先は、もうほんと、気合い。足なんてもう走るとか走らないとかって状態じゃなくて、腕を懸命に振って足を無理矢理動かしてる感じ。泣きそうになりながらiPhone をみて、いろんな人からの励ましを読んで「せっかくここまで来たんだ。完走しなくちゃ」って心を奮い立たせていたら、ボランティアの人の叫びが耳に飛び込んできました。

「バスがきてるぞーー!!」

その3へ続く。

Blog Ranking参加中。この頃には「もうあとは残り早歩きでもいい。ゴールしたい」でした。
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